ツンデレ★カレ
お腹も一杯になってニヤニヤしながら美紗と部屋に戻る。

「美紗美紗ーっ聞いてよ!
桐生くん、海一緒に行ってくれるってさ♪
嬉しいーっ」


「へぇ…桐生が。珍しいじゃん。
よかったね」


「うんっ
あー楽しみだな…」


「(…あのクソ千賀とかいう男の約束はどうなったんだろ…
ま、桐生に伝えてあるし、何事もなく終わるだろうけど…心配だな…
それにしても桐生、あたしのプッシュもあったけど、よく行くなんて返事したよなー…
意外と満更でもないのかも♪)」


「どーしたのー?
美紗まで嬉しそうじゃん!」

「うふふー別にー♪」


「変なの!」






「みぃさぁー
この服とこの服、どっちがいいかなー??」


「あんた、修旅ずっと制服なのに私服まで持ってきたの?!
バカだねー…」


「だぁってー愛の逃避行とかあったらさぁ(ないない)
困るでしょ??」


「多分そんなことは無いと思うけど…」


「で、どっちがいいかな??」


右手にはサロペット
左手にはワンピース


「…制服」


「だぁああぁあっ
答えになってませんよーっ!!」


「だってさ、普通に引くもん。
もし自分のカレが修旅制服なのに、2人で会うときにばっちりキメた私服で来たら」


「なるほどねー…」


あたしは少し(本当に少しだから!)迷って、制服で行くことにした。
(結局荷物増えただけかよ!)


ちらっと時計を見ると8時10分前。
きっと桐生くんは遅れてくるだろうけど待ちきれないもん!
だって…(皆さんご一緒に!せーのっ)









恋する乙女ですからー!



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