ツンデレ★カレ
「…キス…」


いまだに額に残る感触が顔を熱くする。


「くおおおおらああぁ!!
千賀ああああ!!
お前なにしてんだよっ
なんでそんなにお前は手が早いんだあ!!
説明しろ!!
俺があんだけ釘刺したのにも関わらず…!!」


ホテル内から永野くんが怒りで叫ぶ声が聞こえて、なんだかおかしくなってきた。


「あ、桐生くん…忘れてた」


そういえば桐生くんがまだ来てない。
あたしの可愛さに怖気づいたか??!←
よし、じゃぁアレやって待ってよう。
少女漫画でありがちな、彼女が海に入って水掛けあう乙女度数100のアレ決行!!!!


「うほっ冷たーっ」


沖縄といえども、夜の海は冷たくて「アハハハハーアハハハハー」どころではない。


「うえーっくしゅんっ」(注※くしゃみです)


「…なにしてんだ、どあほう」


うっわ…
今のくしゃみ聞かれたね、聞かれたよ。
でもあえてスルーすべきだよね、うん。


「桐生くーん★来てくれたんだーあ!!」


「で、なにしてる」


ウン、凝視されると非常に言いづらいことだよね。


「乙女度数100の必殺水掛け合いっこ…」


んあたしったらバカ正直なんだからああああ;;
ま、ここがあたしのいいところ★(自分で言うな)


「・・・・・・・・・・・・・・・・・寒くねぇの?」


あぁ、やっぱくしゃみ聞かれて心配してくれたのね!!
ってか何よそのムダに長い間!!
ラジオ番組だったら尺とりすぎですから!!意味不


「さむくな…ぎゃああああああっ」


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