ツンデレ★カレ
美紗に腕をひっぱられながらレストランに入ると、
桐生くんが眠そうにヨーグルトを食べている。


…ヨーグルトめ…覚えてろYO★←


「もうっ!あれだけ千賀注意って言ったのにまいかはふらふらふらふら…
ばか!!」


ぺしっと空いているほうの手で後頭部を叩かれた。


「ごめんなさーい…今後気をつけますー」


「かき氷!」

美紗が唐突に声をあげた。

「?」

「うちらの約束じゃん!相談したり、悪いことしたら何か奢るって!」

「へぇ?」

「んん~っ!だからぁ」

美紗がじれったそうに腕を振った。

「かき氷!まいか奢って!千賀事件であたしに散々お世話になったでしょ?」

ニッと笑う美紗につられて頬が緩む。

「そーんな約束、ないし!!」

「美紗ちゃんが今作りましたーっ」

「なにそれーっ!!ま、いいよ!後で奢ったげるね♪」

「流石まいかーっ!!
あ、桐生!集合ロビーだから遅れないでね!」



桐生レーダー発動!!!!!



「桐生くん、あとでね!」




冷たい、冷たい、冷たい。


痛い、痛い、痛い。


苦しい、苦しい、苦しい。


た す け て

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