ツンデレ★カレ
「桐生くん、無視した…」


いつもなら、どんなに面倒なときでも、眠いときでも目だけは見てくれる。



なのに…




あたしをちらっとも見ないで…


見もしないで…


あたかも、あたしはそこに存在していないように…


無視して、通り過ぎていった。



「ん?どしたの?」





「桐生くん、無視、した…」

「えー?眠くって声に気づかなかったんじゃない?
よくあることでしょ」




違う、違う、違う。


違う、違う、違う。


違う、違う、違う。




何かが、

何かがいつもと違った。



「ごめん、朝ごはんいらない…
先部屋戻ってるから…」

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