ツンデレ★カレ
しばらくその場に座り込んで動けないで居ると、
部屋のドアがそっと開かれた。


「まいかー…?」


美紗がそっとあたしの横にしゃがみこんだ。


「美紗、あたしって、桐生くんと仲良く見える?」


美紗は「え?」と笑って続けた。


「見えるよ、でも…」


美紗の顔から笑顔が消えた。


「、でも?」


「まいかがただ一方的な感じかもしれない」




やっぱり。

あたしの想いとか、行動とか、全部独りよがりで。

全く相手には届いていなかったんだ。




でも、なぜかやっぱり涙は出ない。
苦しさと辛さだけが増すばかりで、
どうすることもできずに、座り込んだまま倒れそうなあたしを支える美紗の手がただただ縋るもののひとつ。

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