ツンデレ★カレ
こそっと耳打ちをされたときにかかった輝くんの吐息に
胸が高鳴った。
内緒バナシの内容じゃなくて、
輝くんにドキドキした。
「まいかー!そろそろ行くよ!!」
美紗が背を向けたままあたしを呼んだ。
きっと何かを書き込んでいる途中なんだろう。
そのすぐ近くに桐生くんの姿。
一瞬目が合う。
「まいかちゃん、チューしてもいい?」
いつもの唐突の申し出。
驚きのあまり、黙ってしまうと輝くんの唇が大接近した。
このときも、あたしの胸は最高にドキドキして音が周りにも聞こえるんじゃないかと思うくらいに。
「まいかちゃん、目、閉じてくれないの?」
なぜか、言われたとおりに目を閉じてしまう。
輝マジックにかかった。
きっと他の女の子にもこういうことしてるんだって、分かっていながら
ほかの子と同じ、その他大勢の女の子になってしまった。
「佐藤、行くぞ」
グッと強い力で腕を引っ張られたあたしは、
輝くんの唇が触れることは無かった。
「…きりゅうくん…?」
「意味分かんねぇ奴にフラフラ付いて行くなよ」
「…、うん。ごめん…」
胸が高鳴った。
内緒バナシの内容じゃなくて、
輝くんにドキドキした。
「まいかー!そろそろ行くよ!!」
美紗が背を向けたままあたしを呼んだ。
きっと何かを書き込んでいる途中なんだろう。
そのすぐ近くに桐生くんの姿。
一瞬目が合う。
「まいかちゃん、チューしてもいい?」
いつもの唐突の申し出。
驚きのあまり、黙ってしまうと輝くんの唇が大接近した。
このときも、あたしの胸は最高にドキドキして音が周りにも聞こえるんじゃないかと思うくらいに。
「まいかちゃん、目、閉じてくれないの?」
なぜか、言われたとおりに目を閉じてしまう。
輝マジックにかかった。
きっと他の女の子にもこういうことしてるんだって、分かっていながら
ほかの子と同じ、その他大勢の女の子になってしまった。
「佐藤、行くぞ」
グッと強い力で腕を引っ張られたあたしは、
輝くんの唇が触れることは無かった。
「…きりゅうくん…?」
「意味分かんねぇ奴にフラフラ付いて行くなよ」
「…、うん。ごめん…」