また逢う日まで
「ひっろいなぁ。しかも趣のある造りになっているところがいいな。」


「おおきにぃ~。そこまで褒められたんならこの建物も喜びますえ。」




和やかな雰囲気で部屋まで案内してもらい重たい腰を下ろした。



「ほな。何かありましたら何でも言ったってくださいな。」


「わかりました。」



夏澄がお辞儀をして退室していった後、八雲は部屋から見える庭を眺めていた。



日本庭園が広がっているが奥は壁で仕切られている。


眺めながら道に迷っていた時に見かけたモノが何だったのか考えていた。


月明かりが辺りを照らし出した。



月明かりがなかったのでよく見えなかったが壁の上に白いものが見えた。
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