また逢う日まで
後でこっそり探ればいいやと考えていた。


………なんて奴だ。


「…こっそり探ればいいやとか思ってはるやない?」

「っ!いや。そんなことはないですよ!」



平静を装い必死に平常心を保っていた八雲を薩摩は怪しいと言わんばかりにジーッと見ていた。



「ほんまに?」


「ほんまです。」


八雲は真面目な顔で答えた。


ジーッと八雲の顔を見つめる薩摩の顔が段々近づいてくる。
白く透き通るような肌が目立つ。


唇が八雲の唇にタッチしそうなくらい薩摩の顔は接近していた。
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