また逢う日まで
「あっ。ちょっとまだ話は終わってない…。行っちゃった。」



八雲の話を聞かずに薩摩は塀を越えて行ってしまった。


「何だったんだ…?まぁた、やっちゃった…とか??」


また不可解な出来事に頭を傾げていると夜が明けた。



八雲にとっては長い夜だったに違いない。



しかしこれからもっと長い夜を味わうとは夢にも思わない。


八雲は呑気にあくびをしながら庭に注ぐ朝日を浴びて伸びをしていた。

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