また逢う日まで
「どうしたんだ?」

「いや。先生。非常に伝えにくいんですが…。」


「どうしたんだい?何かあったのか?」


「…今回の作品を休止してしばらく作家の仕事を離れてみませんか?上に掛け合ってみたんですが突っぱねられました。申し訳ございません。」


編集部の指示に全く従わずに自由気ままに書いていたためか、しばらく仕事から離れて頭を冷やせとの上からのお達しであった。


深々と頭を下げる鈴木。

その様子を見て静かに口を開く八雲。



「別に君が謝ることじゃないさ。俺が自由にやりすぎただけだから君が気に病むことはないよ。ありがとう。」

鈴木は意外な言葉を聞いたのかおもいっきり下げていた頭を上げて八雲を見た。

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