また逢う日まで
「やぁっと姿を見せはりましたね。」


「フッ。わしに媚びるわけでもなく自分を貫く姿勢は誉めてやろうぞ。だが、勘違いするでないぞ?主はわしのコマにすぎぬ。それを肝に命じておけ。」



現れたのは白髪頭の若い女性だった。


年齢は薩摩と同じくらいか薩摩よりも少し年下に見える。


肌は雪のように白く眼は血のように紅く鋭い。


薩摩はその女性が現れたと同時に跪いた。



「わかっとりますぅ。うちはあんた様に付いていくと決めたんやさかい。」



ニカッと笑って答えた。


「ほほ。楽しみにしておるゆえ、楽しませておくれ。」


「御意。ところで槿夏(きんか)様はなぜうちを呼び出したん?」


「フッ。呼び出した…か…。相変わらず先読みがウマイ奴よ。」



ニカッと笑っている薩摩に槿夏は不適な笑みをこぼす。
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