また逢う日まで
「へっくしょい!風邪か?はっ!誰か俺の噂してるとか!?」


八雲は物語の続きをあれこれ考えていたら突然くしゃみをした。



まぁ。


思いっきり顔を潰してくしゃみをしたので、幸い周りに女性がいなかっただけマシか。



あれは見れたものではない。



結局、薩摩は戻ってくることなく一夜が明けた。


八雲は毎度のことだと思って探しに行くことはなかった。




「うーん。いまいちだなぁ。やっぱりネタが足りないか。」



1つ伸びをして両手を後ろに付いて庭に目をやる。



庭は今日も美しさを保って朝日を浴びている。



“綺麗な庭だなぁ。”
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