また逢う日まで
トントン。


「はぁい。」


「失礼します〜。朝食をお持ちしましたぁ。」


部屋に入ってきたのは、朝食を持ってきた夏澄だった。


「およ?もうそないな時間でおますか?ほな、うちはこれで…。お嬢さんを口説いちゃあきまへんえ?」


「んな!?ひっ、人聞きの悪いことを言わないでください!!」


「アハハ!ほな、またなぁ。」


風のように薩摩は消えた。


“まったく。そんなことするわけないじゃなかあ。しかもさっき来たばっかりでさっさといなくなるし…。よくわかんね。”


「アハハ。すみません。変なこと言ってて。って、俺が言ったわけじゃないんですけど…。」


夏澄は、薩摩の言動を気にすることなくご飯をよそって八雲に無言で差し出した。

しかも、笑顔で…。


その笑顔が何か怖い…。

「あっ、ありがとうございます。いただきます……。」

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