また逢う日まで
担当の鈴木は今年入社してきた新人だそうだ。


そんなヤツに俺の相手ができるんかと思っていたが意外に根性はあったため担当は鈴木のままで今に至る。

本当は担当を変えてもらおうと考えていたのだ。


だが、鈴木は真面目で直球でぶつかってくる。


だから相手をしていて心地よかった。


休止の話を鈴木にされた時は少しショックだった。


まぁ。

新人にしてはよくやったと八雲は思う。




普通なら打ち切りになるところなんだが八雲が書く物語は不思議とバカ売れするので編集部も切るに切れないで手をこまねいていたのだ。


鈴木に休止を宣告され、やることが無くなった八雲はネットで見つけた秘境へ出かけ新しい物語のネタ探しをしていたが道に迷ったのだった。
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