また逢う日まで
「んで?うちに何かご用事どすか?」


「ホッホッ。せっかちじゃのぅ。ゆっくり話をしようじゃないかえ?」


ぬけぬけとと言いたげな目で僅夏を見ると僅夏はニヤッと笑った。



「薩摩や。お前は頭が良い。故に行き過ぎた行動が仇となることもある。わしは寛大ぞ?変な気は回さぬ方が身のためじゃ。」


「相変わらずあんた様は何でもお見通しと言いたげどすな。せやかてうちは何にもしてまへんえ?例え、どこで何やらかしても痛くも痒くもあらへんやろ?」


負けじと不適な笑みで返事をする薩摩。


「よぅ言うたわ。わしに楯突いたらどうなるかわかっておろうのぅ?」
< 77 / 93 >

この作品をシェア

pagetop