また逢う日まで
最初はルンルン気分で旅館に向かっていたが、だんだん疲れてきたのか気分が沈んでいった。



で。



最終的に迷子になったのである。



計画性があるんかないんかわからん奴。


「……あきらかに迷ったな。ちゃんと地図を持って…ないじゃんか。」


荷物に地図を入れてきたつもりだったのだろう。



地図なんかどこにも見当たらなかった。



「何としても日が暮れる前に着くぞ!」



再び気合いを入れて宿に向かって歩き出した。



……本当に着くんだろか。

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