風を切って走れ
3rd running
吏津のタイム
木壱君との一悶着から何日か経った。
でもこの何日かで、私達は何かが変わった。
木壱君の強い言葉に動かされた、というのが正直なところ。
短い練習時間を駆使し、少ない練習日は少ないなりに密度の濃い練習になった。
そう、腐りきっていた情熱、
顧問とのこと、先輩とのこと
たくさんのことのせいで腐った私達の陸上への思いが
木壱君のあの日の言葉で奮い立ったのだ。
だが、ここ最近はもっと皆の集中とやる気が深く高まっている。
なぜか?
それは…
3日前に遡る
.