風を切って走れ
正直、何が起きているかわからなかった。
風邪を切り、走ってくる二人。その姿は普通だ。でも…
木壱君の実力のが、圧倒的に上だった。
いつもぼーっとしてる拓也も、少し驚いているようだった。
京介のベストタイムは、確か6秒40。それを上回っているなんて…
一体、木壱君はどのぐらいのタイムなのだろう。
そう考えてるうちに、二人はゴールした。
京介は、相変わらず早かった。それでも勝らなかったのは…
木壱君の、実力。
空「…っは、は…っ
はるか…っ…タイム…!」
遥「え、あぁ、うん
京介、6秒37。木壱君…6秒24」
.