風を切って走れ












歩いて、人目のつかないところで座り込んだ吏津。









その手は、自然と右足を擦っていた。










木「…はぁ…」









昔出来た古傷、それは今も吏津を苦しめているものだった。










木「…最近走ってなかったからかな」










そこまで古傷の痛みは感じていなかったが、最近走ってないせいでまた少し痛みをまた感じた。













痛みが少し引いたところで立ち上がり、グラウンドを見た。





篠木に怒られている空野。空野は耳が垂れた犬のようになっていて面白かった。













俺は一度足をさすったあと、グラウンドに向けて歩き出した。
























.
< 40 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop