風を切って走れ

大会への練習

あれから何日か経って、私達は練習に真剣に取り組んでいる。



皆の頑張っている姿は私の励ましになる。



そんなある日。



「遥!!」



「…………え!?!?」



私を遥と呼んだのは…木壱君だった。



いつも篠樹だったからびっくり…。



「タイム計って!」



「あ、うん」



「俺も走る!!」



京介も飛び入り参加。



スターターを拓也に任し、私はおよそ50㍍の所に立って、拓也に合図を送る。



「位置について…よーい…ドンッ!!」



二人の走者は走り出した。











< 54 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop