禁断の惨劇
―図書室。
久々に来たな。
雅樹や七海はよく来るらしいが俺はあまり来ない。
『よ!待ったか?』
『あぁ、今来たとこ
それより、みんなは?』
『もう少しで来るんじゃない?』
そう言うと雅樹は読む本を探しだした。 しかも難しい本のところへ。
…さすがインテリ。
『しっかし、転入生は可愛いな!』
『あぁ、良かったよ!
もし、ジャイ子みたいなのだったら
仲間に入れなかったかもな!ハハハ
でも…あの子不思議だよな
なんか普通じゃないような…』
確かに。
あの子は他の人にはない雰囲気を持っている。
まるで生きた人間じゃないような―