禁断の惨劇
あれ…。
『なぁ、あいつの力で病気になるとかじゃなかったのか?』
『まぁ、そうだけど
色々難しいんだ』
……あ
雷か…。
…雷。
なんか不気味だな。
[東京の某ビル前]
『あんた…
占いしないかい?』
『あぁ、お願いします』
『……』
真剣だな。
占いとかあんまり信じないんだが
この人はなんか当たる気がする。
『…あんた昔
どこかの村でとんでもないことにあったね?』
…この人当たりだ。
『えぇ、でもそれが何か?』
『その村の呪いはまだ続いている…
しかし、救世主が止めてくれるだろう』
…救世主だと?
『それは誰なんですか』
『…春仁』
春仁…。
誰かは知らないが
あの惨劇を止める救世主…。
ん…まてよ。
聞き覚えがあるような。
確か、あの子が教えてくれたような。
『あたしが言えるのはここまでだよ
占いじゃなくてすまないねぇ』
『いえいえ
ありがとうございました』