French
不意に私からも大粒の雫がポタポタと落ちてきた。
「ゴメン。だけどやっぱ好きに何のは無理だ…」
「なら好きにならなくてもいい。だから一緒に努力してひなたの心にぽっかりあいた穴埋めよ?」
「ゴメ…」
「考えといてよね」
あの時のあたしはひなたが『ゴメ』って言った続きが怖かった。
また断られそうで…
「何なのあいつよ」
私ははいていたパンプスをカタカタ言わせながら帰った。
中学時代の仲間に電話する余裕などなかった。
「考えとけって」
俺は、考えた。でも、やっぱあいつとくっつくのは無理だ。きっと迷惑ばっかかけてしまうきがすんだ…。
なるも考えた。やっぱりひなたの言葉最後まで聞けばよかったなあ〜って。
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