ひまわり


「人の噂ばっか話してんのがそんなに楽しいか?
同じクラスのダチを除け者にして、そんなに笑えるか?」


三人とも、ぷつんと糸が切れたかのように声をあげて涙を零し始めた。


ごめんなさい、ごめんなさいと、小さな子供みたいに彼に懇願する。


頭を下げ続ける彼女達を、彼は顔色一つ変えずに睨みつけていた。


「謝る相手が違うだろ」


そう言って、蔵島恭平の顔があたしに向く。


それとほぼ同時に、真由の視線もあたしへ。


少しの気まずさに、あたしは視線を落として目を泳がせた。


4人とも、驚いている。


それも当たり前。


あの蔵島恭平が、あたしをかばっているんだから。



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