ひまわり
辛い現実
翌日。
ぶつくさ文句を言う恭平を引っ張って、総合病院へとやって来た。
口では病院に行くからと言っていた恭平だったけど、やっぱり部屋着のまま家にいた。
早起きして、チャイムを鳴らしたかいがある。
頭中寝ぐせだらけでだらしない恭平は、玄関であたしの姿を見つけたとたん逃げようとしていた。
だけど、瞬時に状況を理解してくれた大ちゃんが、恭平の襟首をひょいと持ち上げてくれた。
「あーっ、もうっ!」
と、頭を乱暴にかく恭平を引きずって、今やっと病院に着いたところだ。
「最悪、超ねみぃ――」
診察室前の椅子に座りながら、恭平が大きな欠伸をする。
「何言ってんの。
何かあってからじゃ遅いんだから、早めに調べてもらわないと」
「ただの視力検査だろ?
いちいち大げさなんだよ」
恭平はそうぼやくと、ポケットから携帯を取り出しどこかのサイトを開いた。