ひまわり


電気がカチカチと点く中、あたしは用意していたプレゼントを手渡した。
 

瞬く間に顔いっぱいの笑顔になって、椅子に座ったままの上半身を激しく上下に動かしていた。


「莉奈ちゃん、ありがとう。開けていい?」

「どうぞ」
 

二人は、包装をほどいていく。


「わぁ、かわいい」

「こっちも、かっけぇ」
 

袋から出したと同時に、二人はあたしからのプレゼントを頭にかぶせた。


「似合う?」
 

そう言って、頬をピンクに染めた美穂ちゃんはとても喜んでくれた。



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