ひまわり

衝撃



「あれっ?
今日も蔵島君休み?」
 

教室に入り、机に鞄を置いた真由が、開口一番に言った。
 

あたしは頬杖をつきながら、恭平の机に目を向ける。
 

優斗君と美穂ちゃんの誕生日パーティーをした次の日から、恭平は学校へは来ていない。
 

今日で、5日目だ――。
 

風邪を引きそうな感じでもなかったし、あいつはああ見えて、学校をサボるような奴でもない。
 

教会の前で待っていても、一向に出てくる気配はなかった。
 

何度メールや電話をしても連絡がこなくて、チャイムを鳴らして大ちゃんに聞いても、『わからない』の一言……。
 

何やってんだよ――…。



< 230 / 339 >

この作品をシェア

pagetop