ひまわり


あたしは、恭平の家に向かった。
 

なんでこんなに学校を休んでいるのか、理由を確かめたくて――。 
 

恭平、一体どうしたの?
 



太陽の家の前に着き、あたしは深呼吸した。
 

久し振りに恭平を見た時に、鼓動が乱れないように。



「恭平、いますか」
 

太陽の家のチャイムを鳴らして、玄関に出てきた大ちゃんに聞く。


「莉奈ちゃん――」


大ちゃんは、玄関であたしの姿を見て驚いていた。
 

目を見開く大ちゃんに首を傾げながら、もう一度恭平はいるかと聞くと、


「今は、いないよ」
 

と、大ちゃんは普通に答えた。





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