ひまわり


大ちゃんが、唇を噛みしめて、涙を流した。
 

病――って、


手術をするほどの……?


「あいつ、そんなにひどい病気だったんですか?」
 

聞いてしまった。

もう、あとには引けない。


大ちゃんの姿を見ていれば、どんな答えが返ってくるかわかっているのに――。
 

これは、夢であってほしい。
 

よく聞く言葉だけど、本当に夢であってほしいと願う日が自分にくるなんて……。




< 241 / 339 >

この作品をシェア

pagetop