ひまわり
病気の怖さ
それからのあたしは、何しに学校に行っているのかわからなかった。
ぽっかりとあく恭平の机を眺めていると、涙しか浮かんでこない。
今頃、病室で一人で苦しんでいるのかと思うと、自分自身への苛立ちが募った。
病院へ行くべきだったのだろうか。
だけど、あたしに行く資格はある?
あたしが早く異変に気づいていれば、恭平の眼はまだ――。
もう、明日は学園祭。
準備も順調に進む中、あたしは全てにおいて上の空だった。
飾り付けが施された教室で、体だけは動いていた。
あたし、何やってんだろう――。
今、何を優先しなければいけないんだろう。
――わからない。