ひまわり
「………」
「………」
放課後、あたしの前の席に座る蔵島恭平。
さっきから、15分程沈黙が続いています。
クラスのみんなはというと、HRが終わったと同時にガタガタと机を鳴らして走って帰って行きました。
というわけで、只今教室には蔵島恭平と二人っきり。
蔵島恭平がこれまただるそうにあたしの前の席までやってきて、ドカッと腰かけた。
気まずさにも程がある。
なんでこんな事になっているかというと……
数時間前――
「はいっ。 平等にジャンケンした結果、プリント作成係りは蔵島と新森に決定。
しっかり仕事をするように」
最後までジャンケンに負けてしまったあたし。
よりにもよって、最後まで残った相手がこいつだなんて。
もしかして、運命――?
ほら、よく言うでしょ?
偶然も重なれば運命になるって。