ひまわり
「あなただけをみつめる」
「――っえ?」
突然意味のわからない言葉を言われて、眉をひそめた。
「なんか、よくね?
この花言葉。太陽を必死に見上げてさ、ずっと太陽の後を追って向きを変えるんだぜ?
すごくね?この一途さ」
自分で描いた絵を見ながら、鼻をかいていた。
俺も、いつも――。
微かに聞こえた気がした。
だけど、呟くように言った彼の言葉は、無邪気な二人の笑い声に掻き消されて、あたしの耳には続きが届かなかった。