ひまわり
あたしは、自分の部屋に入るなりすぐに泣き崩れた。
誰もいない静かな家に、あたしの鳴き声だけが哀しく響く。
一晩泣き明かしても、あたしの涙は枯れる事はなく、ベッドに横になるあたしの頬に流れ続けた。
どんなに辛くても、学校へは行かなきゃいけない。
だけど、こんなに腫らした目では、誰にも会えないと思った。
家を出て、向かった先は教会。
大きなドアを開けて、長い椅子に腰かけた。
太陽の日差しに反射して、目の前のステンドグラスが美しく輝く。
それを見ていると、またあたしの瞳から涙が溢れ出した。
あまりにも、光が、色が、美しすぎて――。
『恭平から、光を奪わないで下さい』
次から次に溢れてやまない涙を拭い、手を組んで祈った。
どうか、恭平のこれからの人生を狂わせないで――。