ひまわり
あたしは、恭平と共に新幹線に飛び乗った。
どんなに急に計画を変更しても、おばあちゃんは全く驚かなかった。
まるで、こうなる事を予想していたかのように、笑顔で手を振り送り出してくれた。
お母さん、あたしが一晩帰らなくてどう思っているのかな。
結局、昨日はなんの連絡も来なかった。
置手紙、読んでくれた?
不安になる。
あたしがいない事にも気付いていなかったら、どうしようって……。
新幹線で移動している間、何度か恭平があたしの手を握ってくれた。
それは急に不安に襲われている時で、恭平にはあたしの心は全て読まれているような気がした。