ひまわり
「おまえの行動わかりやすっ」
わかりやすいって……。
笑ってそんな事言われたら、なんだか恥ずかしくなる。
真剣にあんたの事を心配してたのに──。
「ただでさえジメジメしてんだから、そんな辛気臭い顔すんなよ。カビ生えそう」
「なっ……」
前髪で顔を隠すように俯いていると、彼は失礼な言葉を残して自分の部屋へと戻って行った。
彼の背中を見ながら、どうしようもなくただ立ち尽くす。
迷惑だったのかな。
ここまで、アポなしで来た事。
あたしって、なんでいつもこうなんだろう。
空回りばっか……。