Dragon Hunter〜月雲花風〜
気付いたら、山の、川の側で、二人で暮らしてた。

その日、一人で、山の、中に、食糧を探しに行った。

帰ったら、家がなかった。

知らない男たちがいた。

そのうちの一人に斬られそうになって避けたら、横から蹴りが飛んできて、吹っ飛ばされた。

木にぶつかって頭を打って、



思い出した。



『紅(クリムゾン)』

私は『紅(クリムゾン)』のザクロ



その後、連れて行かれた。
梅さんもいた。

出迎えたのはアルタイルだった。

「どこにいたんですか。心配しましたよ」

優しい言葉を吐きながら、目が笑っていない。奴はいつもそうだ。信用してはいけない。

奴の笑顔を見る度に言いようのない恐怖を感じる。





「ああ、そうそう。君と一緒だった女性、明日朝処刑することになりましたから」





目の前が、真っ暗になった。











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