Dragon Hunter〜月雲花風〜
次の日、
処刑が、全構成員の前で、行われた。要するにみせしめ。
十字架に吊り下げられた、カリンさんと、目が合った。
確かに、私を見て、微笑んだ。
左右の脇腹から、槍がカリンさんの体を貫いて。
ドクン
と
心臓が
大きく
音を
立てた。
「いやあああああああああ」
どんっ
鈍痛が脇腹にはしった。
紅に濡れた銀色の物がそこから顔を出していた。
「言い忘れてましたけど、今日の処刑、あなたも対象なのですよ」
ドクン
ドクンドクン
ドクンドクンドクンドクン
ドクン
視界が
紅に
染まった