Dragon Hunter〜月雲花風〜
「叡刃殿、エドガー殿は上空を。地上は私が」
姿を見せたのはヒオウだった。
彼女は胸元で素早く印を結ぶと掌を地面に付けた。
「縛」
その声と共に、ドラゴンの動きが止まる。
そして彼女は魔力の消耗で肩で息をしているエドガーに近づくと、その腕にそっと触れて印を結んだ。
「?!」
見る見るうちに彼の疲労が回復していく。
「こちらは私に任せろ。伊達に<赤の名>を持っていた訳ではない」
そう告げるとヒオウは駆け出して行った。直ぐにその姿は見えなくなる。茫然とする間もなく、彼らは動きだした。
体力とともに僅かに回復した魔力でエドガーは足場を空中に創る。空中に浮かぶ足場を駆け上がり、ドラゴンに向けて叡刃は鋭い突きを繰り出した。
「遅いわ、ドあほ」
「ごめんごめん。ちょっと下が手を離せなくてさ」
にやりと笑って悪態をつくバルトは、それでも叡刃が駆け付けたことで余裕が出来たようだ。
「じゃ」
「おう」
「反撃といきますか」
「やり返したろやないか」
姿を見せたのはヒオウだった。
彼女は胸元で素早く印を結ぶと掌を地面に付けた。
「縛」
その声と共に、ドラゴンの動きが止まる。
そして彼女は魔力の消耗で肩で息をしているエドガーに近づくと、その腕にそっと触れて印を結んだ。
「?!」
見る見るうちに彼の疲労が回復していく。
「こちらは私に任せろ。伊達に<赤の名>を持っていた訳ではない」
そう告げるとヒオウは駆け出して行った。直ぐにその姿は見えなくなる。茫然とする間もなく、彼らは動きだした。
体力とともに僅かに回復した魔力でエドガーは足場を空中に創る。空中に浮かぶ足場を駆け上がり、ドラゴンに向けて叡刃は鋭い突きを繰り出した。
「遅いわ、ドあほ」
「ごめんごめん。ちょっと下が手を離せなくてさ」
にやりと笑って悪態をつくバルトは、それでも叡刃が駆け付けたことで余裕が出来たようだ。
「じゃ」
「おう」
「反撃といきますか」
「やり返したろやないか」