夢オチ<22ページ>
【夢オチ】
気付いたら真っ暗な空間にいた。
正確に言うと、いつ気付いたのかも分からない。
だって真っ暗だから。
暑くない。寒くない。音も聞こえない。眠くない。時間の感覚も分からない。
静寂がうるさくて、声を出してみる。
『…ここはどこ?』
良かった。
ここに音は存在する。
すると、私の声を聞きつけて来たのか、コツコツと歩く音がこちらに向かって来た。
目を凝らしても暗闇。
相手がどんな形をしているかも分からなかったが、ただ足音が近付く度に
血生臭い匂いが、強くなっていった。
正確に言うと、いつ気付いたのかも分からない。
だって真っ暗だから。
暑くない。寒くない。音も聞こえない。眠くない。時間の感覚も分からない。
静寂がうるさくて、声を出してみる。
『…ここはどこ?』
良かった。
ここに音は存在する。
すると、私の声を聞きつけて来たのか、コツコツと歩く音がこちらに向かって来た。
目を凝らしても暗闇。
相手がどんな形をしているかも分からなかったが、ただ足音が近付く度に
血生臭い匂いが、強くなっていった。