夢オチ<22ページ>
僕は沈む。
沈んで沈んで

…コポリ

肺に残る最後の空気を吐き出した瞬間、僕の回りにあった水は姿を消し、僕はまた地面に横たわっていた。

『っ!…げほっ…ごほっ…』

僕は咳き込みながら、身体を起こす。
胃がひっくり返りそう。

何とか呼吸を整えると、僕は溜め息をついた。



これの何が、ゲームだ。

こんな事繰り返したら、いつか死ぬ。
死ぬまで続く。

だったらいっその事、僕を殺してくれたらいい。

何度も何度も
死の淵を歩くのは嫌だ。



生きてここから出る。
その思いは、ボロボロで折れそうだった。

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