☆俺様King★

しーは
絶対大笑いすると
思ってた。




でも…全然違う。
驚いた表情で私を見ている。




「しー…?」





私がそう言うと
しーはいきなり
肩を押して
私を階段に座らせた。




きっと
段差があって
私より背が
低くなったから
座らせたんだろう。





こういう見栄…なんか
かわいいって思っちゃう。



…ちくしょう!






しかし
私の思っていることとは
裏腹に
しーは
悪戯な笑顔を浮かべて
こう言った。






「怜夢は俺に好かれたいんだ」






は…?




なんでそうなるの…?




た、たしかに


『私のこと好きじゃないくせに』



とは言ったけどさぁ…。




「違う!
ア、アンタなんてどうでもいいから!」








「じゃあ、
なんで泣くの?」




…そ、そういえば
なんで私は泣いたの?




もう…
自分で自分が
意味分からないよ…。






「…俺が大好きだって言ったら?」





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