☆俺様King★
04★俺だけ。
「ど…どうしよう…」
鏡には困った顔の私。
首元には
くっきりとキスマークがある。
制服を着ても
キスマークは隠れない。
しーめ…。
私が困るように
わざわざ見える所に
つけたんだな…。
『怜夢は俺のもの』
初めのキスマークをつけられた時の
あの言葉が勝手に
脳内で再生される。
…本気じゃ…
ないんだよね…。
どこかで寂しがる私がいる。
私、もしかして
しーが好き…
って有り得ない!
あんな最低サド男、
誰が好きになるか!
結局キスマークの上に
絆創膏を貼り、
学校に行くことにした。
これなら大丈夫だよね。
時間に余裕がなかったから
私は急いで学校に
向かった。