☆俺様King★
冷めた表情で
しーを見つめていると
誰かが肩を叩いた。




「怜夢!おはよ♪」






「真菜!おはよー」




私の友達の真菜[マナ]

高校でできた友達の一人。
可愛いものが
大好きで
流行に敏感、
まさに
今時の女子高校生
ってかんじ。




「笹川くん、
今日も人気だね」





「あ…うん…


そうだね…」




「笹川くんはもう少し明るくなれば

もっと
いいと思うなぁ…」





…信じがたい話だけど
しー は学校で
“クール”って
ことになってる。




本性は
サドで俺様という
最悪な性格だけどね…。





「…怜夢、そこどうしたの?」



真菜が私の首元を
ジッと見つめてる。




キスマークを無理矢理隠した所だ!





「い、いろいろあって…」




「ふーん…」




よかった…
ばれてない!




キスマークがばれたら
一生の終わりだよ…。






「怜夢、はよーッス」


大きくて
張りのあるこの声は…



「十彌、アンタは朝からうるさい」



「なんだよ、せっかく声かけて
やったのによー」


十彌[トウヤ]は
私の男友達。
席が近いから
よく話してる。



「十彌が朝から怜夢にアタックしてるー」



真菜が十彌をからかうように
話す。
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