☆俺様King★
05★一人占めしたい…
「じゃあな」
しー はそう言い残すと
校舎に向かって走っていってしまった。
自分から腕を引っ張って…
私に色々したくせに…
置いてきぼりにするわけ?
最低!
!
それより
早く教室に行かないと!
私は急いで教室に向かった。
私たちの教室は3階の1番奥という
不便な位置にある。
普通に歩いていっても疲れるのに
今日は走っていったものだから
息切れしてしまう。
ようやく3階につき
廊下を見渡すと
ちょうど
私の教室の前辺りに
女の子がひとり。
…真菜?
走る気力なんて尽きたから
私は歩いて向かう。
だんだん近づく度に
やはり立っている女の子は真菜だと
確信できた。
そして真菜との距離が10mくらいに
なると
「れむ!!」
私を確認できたのだろう、
真菜が手を振る。