☆俺様King★

「もー!

突然いなくなるんだもん!


心配したぁ!」




「ごめんごめん…」



しー と一緒にいた、
なんて言えるはずもなく
私はただ頭をペコペコ下げる動作を
繰り返す。



すると突然、



「れ、れむ!?
何コレ…」



真菜が
驚いたような表情で言う。




なんだか顔も赤くなっているし
一体どうしたんだろう?



とりあえず私は真菜の
視線の先を見た。






……。




まさか…真菜は…
私の首を見てる?




…さっきは急ぐのに
必死だったから
すっかり忘れてた…。



どう説明しよう…。



「それって…キスマークだよね?


まさか怜夢…
突然いなくなったのは
彼氏といちゃついてたから?!」





「ちがうよ!!」





「じゃあ何?」





どうしよう…
言い訳が思いつかない。



しー につけられた、
なんて言ったらどうなることか…。




「教室入れよ」




ドアが開く音と一緒に
低い声が聞こえた。



後ろを見ると
そこには面倒くさそうな顔をした
しー がいた。
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