☆俺様King★

…十彌…
何でいくの?



しー が言うことなんて
嘘に決まってるのに…。





この状況…やばい…。



しー と二人きり…。



「やっと二人きりだな」





「アンタねぇ、嘘まで…ん~!」



私が言葉を
言い終わらないうちに
しー はキスしてきた。



私を抱きよせて。




しー の手が
私のウエストに触れる。


「!」




私は驚いて唇を離した。



「どこ触ってんのよ!」




そう言ったのにも
関わらず
しー は無反応で
またキスしてきた。



今度は両手で
私の顔を支えて。




「ん~!!」





しー の舌が
私の口の中に入る。



なんで今日は
こんなに強引なの?




私は無理矢理
しー から顔を引き離した。




きっと今、顔は真っ赤だ。




しー の唇も舌も
熱くて
私の方がどうにか
なりそうだった。




「しーのバカ!

強引すぎっ!
…きゃっ!」




体がしー のもとに
引き寄せられる。




「俺が独占欲強いことくらい
知ってるよな?

…怜夢を一人占めしたいの」





私をギュッと抱きしめる
しー。




伝わるしーの体温、
吐息、甘ったるい香り。




ドキドキは止まらない。
顔も体も熱い。




でも頭の片隅で
冷めた目の私がいる。




一人占めしたい?




そんなの嘘でしょ






これも…私を
からかってるだけでしょ?







しー は…
本気な…の…?



【05★一人占めしたい…END】
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