☆俺様King★
「お母さん!
なんでこいつが
うちでご飯食べてるわけ?!」
私が怒鳴ったのにも
関わらず、
しーは動揺することもなく
平然としている。
…なんなの、この余裕…。
「怜夢ちゃん、
そんなに怒らないの。
しーくんは
怜夢ちゃんを
起こしてくれたからそのお礼よ」
あれ、そういえば…
私はしーが朝、部屋にいたことに全く疑問なんて持ってなかったけど…
お母さんが『起こして』って頼んだの?!
いくら幼なじみで家が近いからって…
なんの疑いもなく、
年頃の娘の部屋に
男を放り込むって
どうなのよ…。
「はい、怜夢ちゃんのご飯よ。
それと
しーくんの。
大盛りにしておいたわ♪」
「おばさん優しすぎでしょ、
惚れちゃうかも」
「やだー、
しーくんったら」
なにやってんだか。
昔からお母さんは
しーに甘い。
だからしーは色々調子に乗って…。
「怜夢、
さっきからブツブツ
何言ってんだ?」
ほっぺたに
ご飯粒をつけた
しーが覗き込んできたから
私はついつい
笑ってしまった。
…いつもは
悪魔みたいだけど…
かわいいところもあるな。
「…笑いすぎ
何がおかしいの?」
「しー、ご飯粒ついてるよ!
おかしー!!」