時計塔の鬼
三人に怪訝な顔をされて、言葉を続ける。
「で、用って何?」
「え。あ、べ別にぃ」
「もう行こうよぉ。アリサの彼氏待ってんだしさぁ」
「あ、あたしもぉ」
彼女たちは言い訳めいた言葉を残してその場を去って行った。
一体何だったんだろう?
そうは思いつつも、混乱が熱く私を取り巻いていた。
呆然としてしまったんだ。
シュウが突然頭に浮かんで来たことに。
ねぇ神様。
いるのなら、答えを。
私に、下さい。