時計塔の鬼


ああ……



今、私は何を思ってたんだろう……?





何を心に思ったんだろう?



誰を心に思ったんだろう?




さみしい、って

さびしい、って



そして、会いたい、って。






「……シュウ……ッ」





ベッドの上で、膝を抱えた。

髪が顔の前面へと流れて来て、腕に触れた部位が少し痒い。







もう、今は素直に願う。




神様……


私は、




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