女神様の好奇心
キョロキョロしてたらまた乙女に怒られた。
「ごめん。あのさ、勉強はいつやるの?」
自分の生活を思いだし、ふと聞いてみた。
あんな点数だから勉強なんてほとんどしてないだろうけど。
「勉強?んー、気が向いたときー…かな?」
カーラーで巻いた髪にヘアースプレーを吹きかけながら乙女が答えた。
気が向いたときって…ありえないよね?
「ご両親は何も言わないの?」
「うちの親は放任主義だから♪」
放任って…。
そんなの本くらいでしか読んだことない。
「そうなんだ。」
返事をしながら自分の親を思い浮かべる。
うちは、放任主義……ではないかな。